Windows Server 2022 の評価版は「180日使える」という認識が一般的ですが、実際にインストールすると「残り10日」と表示されて驚くことがあります。これは不具合ではなく、評価版特有の仕様によるものです。
■ なぜ「10日しかない」ように見えるのか
Windows Server 2022 評価版には 180日の試用期間があります。
しかし、インストール直後は “10日以内にインターネット経由でライセンス認証を行う必要がある” という仕組みが働きます。
このため、初期状態では「残り10日」と表示されますが、これは 評価期間ではなく “認証猶予期間” です。
■ オフライン環境では10日間が限度になる
評価版は オンライン認証を行わない限り、180日のカウントが開始されません。
そのため、以下のような環境では注意が必要です。
- 検証環境が完全オフライン
- セキュリティ上インターネット接続が禁止されている
- DMZ や隔離ネットワークで構築している
オンライン認証ができない場合、評価版は10日を過ぎると自動シャットダウンが発生し、継続利用できません。
つまり、オフラインで長期試用することはできず、10日間が実質的な上限になります。
■ 評価版の実際の動作
状態 内容 インストール直後 「残り10日」と表示される 10日以内 インターネット接続して認証が必要 認証後 正しく180日のカウントが開始される 認証しない場合 自動シャットダウンが発生する(オフラインではここが限界)
■ 対処方法:認証すれば180日に戻る
PowerShell(管理者)で以下を実行します。
slmgr /ato
成功すると、残り日数が 180日 に更新されます。
■ よくある誤解
- 「10日しか使えない評価版がある」 → 誤り
10日はあくまで認証猶予期間です。 - 「インストール直後に180日と表示されないのは不具合」 → 誤り
認証前は正しい残日数が反映されません。 - 「オフラインでも180日使える」 → 誤り
認証しない限り10日で終了します。
■ 補足:評価期間は最大720日まで延長可能
評価版は以下のコマンドで最大3回延長できます。
slmgr /rearm
180日 × 4回(初回+延長3回)= 最大720日 利用できます。
※ただし、これも 初回のオンライン認証が必須 です。
■ まとめ
- 初期表示の「10日」は評価期間ではなく認証猶予
- 認証すれば180日カウントが開始
- オフライン環境では10日が限界
- 最大720日まで延長可能(要オンライン認証)
Windows Server 2022 の評価版を使う際は、この「10日の罠」を理解しておくと安心して検証環境を構築できます。